神奈川県立循環器呼吸器病センター内「肌・髪・見た目の相談室」開設

企画、立案、稟議、調整…

多くの医療関係者様のお力添えやご尽力により、

足掛け約1年がかりで遂に実現した美容相談室。

 

 

この日は入院外来の男女合わせて7名の患者さんがご相談にお見えになりました。

がん化学療法看護認定、佐藤看護師付き添いのもと、

平均一人あたり約1時間の完全個別相談。

 

様々なケースに対応させていただきましたが、

特に、お孫さんや娘さんと一緒にご相談に来られるケースでは、

ご家族にも、「こういう時はこうしてあげると良いですよラブラブ」というアドバイスを患者さんの前で直接お伝えすることが出来て、やり取りが円滑に進みました。

使わなくなって眠っていた高価なフルウィッグたちも、息を吹き返し、持ち主の日常生活のサポートに活躍してくれることでしょう。

 

中でも、男性患者さんの見た目のお悩みに対するニーズの高さは軽視できません。

女性は、自分で化粧品を選べたり、自分なりに或る程度対処したりと、基礎的な自己対応能力が比較的高いのに対し、

男性患者さんは、おそらく一般女性が耳にすると、「え?そんなことも知らないの!?」と驚くくらいの内容が飛び出すことがしばしば。

それだけ、男性美容の常識や、社会周知への対応が不足しているということだと感じています。

 

実際、化粧などを介して男性患者さんのアピアランスケアが出来るという人は世の中にいらっしゃるのかもしれませんが、

現実は、患者さん側が「相談してもいい」という事を知らない、もしくは、恥ずかしい・女々しくて情けないなどの理由から「相談してみよう・してみたい」という気持ちになれない。

結果、独りで悩みを打消し、過ごしてしまう。

というのが一般的な状況かと。

 

限られた時間内のほんのわずかな対話と簡単なアドバイスだけで、

表情が生き生きとされ、「ありがとう!」と笑顔で退室されていく男性患者さんの様子に、

個人的には非常に考えさせられるものがありました。

 

こういった機会に恵まれたからこそ、見えてくる現実。

メーカーの垣根を超え、どんな商品も厭わず、

常に患者さん目線での活動をする私たち臨床化粧療法士®にとって、

自分たちの置かれた立場や役割がより明確になってきていることを実感いたしました。

 

 

男性のみならず、また、疾病の有無や年齢にかかわらず、

人知れずこういった見た目の悩みを独りで抱え込んでいる方は決して少なくないと感じています。

 

一番最初に相談するのが私(臨床化粧療法士®)じゃなくていいんです。

・あれもやってみた、これもやってみた、でも上手くいかない。

・あれも買ってみた、これも買ってみた、でも上手く使いこなせない。

・女房や看護師さんにこうしたらいいと言われてやってみた。でもダメだ。

 

そういった方々にこそ寄り添いながら、

「なんでだろう?どうしたら上手くやれるかな?」を一緒に考えていきたいです。

 

その結果、見た目のお悩みがうまれた時に、

「誰に相談していいかわからない」という発想を少しでも減らしてゆけたら・・・。

と願っています。

 

次回からは是非、

お手持ちの化粧品という化粧品、日焼け止めという日焼け止め、

ウイッグというウイッグ、寄せ集めてきていただきたいですねラブラブ

皆さん、結構いい物持っていたりしますから。

化粧品成分の鑑定もさせていただきますし、

せっかく買ったものであれば、使えるものは使わないともったいないですよね化粧品ブラシ

 

やっぱり、

「次いつ来てくれるの?」

の声が一番嬉しかったです~うさぎ

 

 

 

 

冒頭の写真
左::呼吸器内科 関根医師(医長)
中央:佐藤看護師(がん化学療法看護認定看護師)
右:地域連携室 濱田さん

 

今回の院内掲示

 

パンダJCTA日本臨床化粧療法士協会